シニアバックパッカーの中央アジア旅日記

ウズベキスタンとキルギス周遊16日間

イスラムのこと

中央アジア旅行から丸3年が経ちました。この3年間は新型コロナウイルスの世界的な流行により海外旅行はおろか国内旅行もままならない期間でしたが、ここに来てやっと海外旅行の制限が緩められてきたので、新たな旅を計画しています。

その前に、旅行中に書かなかったエピソードを綴っておこうと思います。

 

キルギスの宿に泊まった初日、礼拝に誘うアザーンの声で目が覚めました。時計を見ると4時半。拡声器を通して朗々と響き渡るその声は直接内臓に届くような感じがして、ムスリムでもないのになぜか厳粛な気持ちにさせられました。つくづくイスラムの国に来たと実感したものです。

 

中央アジア諸国はいずれも主要な宗教はイスラムですが、中東諸国のように厳格なものではありません。酒も飲めれば、女性が黒いベールをかぶっているということもありません。特に中央アジアでよく見られる聖者廟参りはもともとイスラムの教えにあったとは思えず、現世利益を願う民間信仰が入り交じっているように感じられます。