シニアバックパッカーの中央アジア旅日記

ウズベキスタンとキルギス周遊16日間

ブハラからヒヴァへ

早朝3時AM起床。3:15にはホステルに手配してもらったタクシーに乗車。半袖だとちょっと肌寒い。

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早朝のブハラ駅

真っ暗な中、4:14に発車。二等寝台は上下2段ベッドの4人部屋コンパートメントで上の段を指定されました。下段の二人は就寝中、上段に上るはしごがないので戸惑いましたが壁に隠れているのを見つけて這い登りました。

 

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出発後しばらくグーグルマップの現在地を見ながらトルクメニスタン領に入るのを今か今かと待ち構えていましたが、国境線に平行に進むばかりで一向にその気配がない。どうも様子が変です。

 

6:20運よく日の出を捉えることができました。

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日の出

外の景色は草原からだんだんと砂漠に近くなってきました。

 

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7:00には下段のお二人も起床し、朝食を食べ始めました。言葉は全く通じませんが、私にもしきりに一緒に食べようと誘います。パンと肉団子のようなものとお茶をごちそうになりました。肉団子の肉はなじみのない味でした。もしかしたら馬肉?

 


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翻訳アプリを使って二人と会話しようとトライするも、砂漠の中のためでしょう、ネット接続ができず翻訳アプリも使えませんでした。残念。お二人はウルゲンチで下車。

 

砂漠を抜けると水田と綿花畑が広がっていました。綿花はヒヴァの主要産業の一つですが、途中の水を大量に使うためアラル海が消失の危機に瀕していると言われています。

 

結局最後までトルクメニスタン領内を通ることはなかったようです。確かにrome2rioのルート検索でも領内を通っていたし、下川裕治氏のエッセイにもそんなことが書かれていたのに。ルートが変


わったのでしょうか。

 

10:52終点のヒヴァ駅到着。ヒヴァ駅は去年出来たばかりの駅で、駅周辺はホテルなどの整備が進行中でした。

 

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ヒヴァ駅

 

目的の世界遺産、イチャンカラまでは歩いていくことに。20分ぐらい歩く城壁が見えてきました。

イチャンカラはヒヴァ汗国の内城。18-19世紀の新しいものですが、当時のままにのこされていて、博物館都市に指定されています。

 

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イチャンカラの遠景

 一足先にイチャンカラ入りしたMさんの情報によると、普通に正門である西門から入ると入場料を取られるので東門か北門から入ってください、とのこと。ガイドブックにも書いてないようなそんなことがあるのか、と思っていましたが、検問があるところを避けて壁沿いに歩いていったらいつのまにか城内に入っていました。抜け道はたくさんあるようです。

 

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城壁

イチャンカラのシンボル、カルタ・ミノル。工事が中断し未完成のミナレットとなっています。

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カルタ・ミノル

イチャンカラで最も高いミナレット

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イスラーム・ホジャ・メドレセとミナレット

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全ての建物に「博物館」の表示が

スザニ工房はスザニ(ウズベキスタンを代表する刺繍)の制作過程を見学することができます。右側の女性は縦糸にスマホを挟んで誰かと会話しながら織っていました。何とも現代的です。

 

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スザニ工房

少なくなってきたスムを補うために両替所でUS$20を両替したら10万スム札が1枚入っていました。5万スム札が出たのもそんなに昔じゃないはずですが、もうそれを上回る札が出てきたのか。高額紙幣は使いづらいので5万スム札に変えてほしいと言ったら5万スム札はなくなったという。かわりに5000スム札20枚で渡されました。財布の中がまたパンパンになりました。

 

ブハラのホステルで出会った大学二年生のO君は夏休み1か月間を使って中央アジアからコーカサスまで旅行中。最初にお互い日本人と分かった時、「日本人ですか!?良かった~」、ってその気持ち良くわかります。MさんとO君と3人、別々にヒヴァにたどり着きましたが、翌日は3人で車をチャーターして古代ホラズム帝国の遺跡巡りをしようということになり、ビールで乾杯しました。

 

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ライトアップされた正門